アンジーは1998年~1999年にわたって、ゴールデングローブ賞やアカデミー賞を次々と受賞しました。
彼女が大きく開花していくきっかけとなった作品を、ふたつご紹介します。
いずれも実話で、自己の破壊的な内面を取り扱った内容となっています。アンジー自身の自堕落的な過去に共通したものがあったからでしょうか、迫真の演技により、役者としての評価を確立していきます。
ジーア/悲劇のスーパーモデル (Gia)
原題は Gia で、劇場未公開の作品です。アメリカのケーブルテレビHBOで、1998年1月31日に放送されました。麻薬に溺れた実在のスーパーモデル、ジア・キャランジの人生を描いた作品で、スーパーモデルの華やかなオーラと裏に隠された悲劇をアンジーが熱演し、高い評価を受けました。

この作品によって、アンジーはゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞し、エミー賞主演女優賞にノミネートされました。アンジーの魅力が大きく開花した作品です。
華やかな世界の裏舞台を垣間見ることができ、これが実話だと思うと、悲しいです。\(*`∧´)/
17歳のカルテ (Girl, Interrupted)
原題は “Girl, Interrupted” で、17歳という言葉はどこにもありません。2000年に「キレる17歳」という言葉が日本で流行した影響で、邦題に採用された背景があるとか。
1994年に出版されたスザンナ・ケイセンによる自伝が原作で、ウィノナ・ライダーがそれに惚れ込み、映画化権を買い取って自ら主演し、製作総指揮も兼任したそうです。

こうしてプロデューサーとしても注目されたウィノナ・ライダーですが、共演した新人のアンジェリーナ・ジョリーがエキセントリックで繊細な演技力をいかんなく発揮し、ウィノナ・ライダーよりも高く評価される結果となってしまいました。
この作品で、アンジーはなんと以下の3つの賞を獲得しました。(o^∇^o)ノ
- アカデミー助演女優賞
- ゴールデングローブ賞 助演女優賞
- 全米映画批評家協会賞新人賞
それに対してウィノナは、「この役(リサ)を演じれば誰だってオスカーをとれる」と露骨にコメントし、マスコミを騒がせたそうです。(;^_^A










