マイケル・ダグラスって、独特の声をしていますよね~ 私的には、とっても聴きやすいと思います。
それもあってか、映画「ウォール街」(Wall Street)での彼の演説は、クララのイチ押しです。
声の響き・聴衆へのアピール・言葉の選択・表情やボディランゲージに至るまで、計算し尽くされています。
映画の中とはいえ、ここまで完成されたワーディングとプレゼンテーションの芸術には、滅多にお目にかかれないでしょう。迫力に満ちたこのスピーチを聴くと、以前の記事でご紹介したID4のスピーチは単調で青臭く、色褪せてしまうほどです。
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映画「ウォール街」は、日本ではそれほどヒットしなかったようですが、米国では常識とも言えるほど誰もが観ています。
ジャンク・ボンドの帝王と呼ばれたマイケル・ミルケン氏などが一世を風靡した時代の物語です。
当時、日本では土地バブルが絶頂期を迎えていたようです。
この時代感覚のズレが、その後長く「金融後進国ニッポン」と囁かれる要因になったのかも知れませんね。
日本では、ITバブルが崩壊してからやっと、若手起業家たちが「会社は株主のためにあるんだ!」などと叫び始めたりしました。(単にアメリカ資本主義を真似ただけじゃん!って私には思えますけど)
その後、こうした一連の敵対買収劇は、マスコミによって報道やドラマ・映画などで大衆化されました。
そのせいでしょうか、映画ウォール街のレビューコメントでは「何を今さら」と感じる人が多いようですが、本末転倒だと思います。
高度な数学を駆使した複雑な金融手法が編み出され、またたく間に商品として流通し、活発に経済市場が動くアメリカのダイナミズムは、日本の比ではありません。
例えば、2007年のNHKドラマで好評を博し、昨年公開された映画ハゲタカ。
主人公の鷲津クンが買収を仕掛けた外資系投資銀行の株を投げ売りするあたりは、まるで映画ウォール街のパクリ (^^; むしろこちらこそ、「何を今さら!」って感じです。
リーマンショックなどにも触れた予告画像ですが、その複雑な背景・要因などの描写は皆無です。
映画クロサギの金融バージョンみたいな、単なる騙し合いといったシナリオが、ちょっと気になりました。
日本が強い「モノ作り」をバックに据えたドラマ版の方が、評価は高いようです。
いずれにしても、資本主義の根底にあるのは Greed という言葉。
その本質を説いたこのスピーチは、自由経済・資本主義のエッセンスを凝縮した名演説です。
時代や流行の変化を超越した普遍の真理が、鮮烈な言葉で語られています。
気が向いたら、ひとつひとつのフレーズを解説してみようかなっと・・・(^^)
期待しないで待っててね(^_-)-☆











初めまして。
私が通っていた大学院のファイナンスの教授が、クラス中にこのゲッコーのスピーチを流しました。
感動しました。
それを自分のブログに収めようと思って、ネットサーフィンしてたら、このサイトに行きつきました。
私も、クララさんと同じ想いです。
似通ったブログ内容になることをお許しくださいませ。
吉原さん、
ステキなコメントをありがとうございます。恐縮です。是非吉原さんのブログも読んでみたいな〜(^_-)-☆ アップしたらURL教えてくださいね。^^